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千葉紀梨乃と坊屋春道の二人は、氷川村を目指して歩いていた。 「トイレって言ってたんで、またお腹痛くなったのかと思っちゃいましたよ~」 「ああ、腹はもう大丈夫だ。キリノちゃんのくれた薬のおかげだな」 口の端を「んっ」と持ち上げ、猫の口のような形にさせながらそう言う紀梨乃に対し、 春道は腹をポンポンと叩いて答え、「はっはっはっ」と笑う。 正午に行われた放送の内容は二人に大きな動揺を与えたが、 春道がトイレだと言って紀梨乃と離れていた間に二人とも持ち直したようで、 今では、そんな風に他愛の無いやり取りが出来るようになっていた。 「…………」 それでも、ふと会話が途切れると紀梨乃の頭には剣道部の仲間達のことが浮かんできて、 言いようの無い不安が心を支配する。 (サヤ、タマちゃん、ミヤミヤ、ダンくん) 今回のプログラム、室江高校からは明らかに剣道部のメンバーが選ばれている。 そして、今回室江高から選ばれた全員の入部届けを書いた、又は書かせたのは紀梨乃だった。 (……サヤ、あたし、どうすればいいのかな?) 中でも、サヤこと桑原鞘子と紀梨乃は小学校以来の親友だ。 紀梨乃は心の中で親友に語りかけ、彼女ならどう返すか想像してみた。 (当たって砕けろだって、やるっきゃないよ!キリノ) そんな抽象的な、勢い任せの一言が返ってくる気がした。 「お、村が見えてきたぜ」 春道が、いつの間にかうつむいて黙り込んでしまった紀梨乃の気を紛らわせようと、 努めて明るい口調で、村が近い事を告げた。 「あそこにキリノちゃんの友達がいるといーな」 「ん~、そうですねぇ。早くみんなに会いたいっす」 笑顔を作って春道に答える紀梨乃だったが、心の中では先ほどの続き。 鞘子に言われた(気がする)言葉への返答を考えていた。 (そうだよね、やるっきゃないよね!) 一つ決心をして、紀梨乃は顔を上げた。その目に迷いは無い。 紀梨乃は「すぅぅ」と大きく息を吸い込み、剣道のかけ声の要領で大声を出した。 「サヤー! タマちゃーん!」 「おお!?」 突然の大声に驚く春道をよそに、紀梨乃は声を出し続ける。 「ミヤミヤー! ダンくーん! 聞こえたら返事してー!」 ■ ■ ■ 川田章吾の眠りは、本当につかの間のものとなった。 周防美琴が出て行ってからそれほどしない内に、女の声によって起こされたのだ。 「うっ……何だ?」 頭の痛みを堪えて、川田は耳を澄ます。 「ミヤミヤー! ダンくーん! 聞こえたら返事してー!」 聞こえてきた声は、周防美琴のものではない。 そしてその声は、段々大きくなってきている。 どうやら、川田のいる診療所に近付いて来るようだ。 (くっ、どうする?) 川田は、つかの間の睡眠によってほんの少しだけ戻って来た冷静な部分をフルに使って考えた。 (今はプログラムの最中、こいつは間違いない) 記憶が混乱していて前後がハッキリとは思い出せないが、 ここがプログラムの会場、殺し合いの舞台であることには違いない。 (近づいて来ているのは、女か。誰かを探しているみたいだが……) 近づいて来ているのは女の声だ。 声の様子から誰かを探しているようだが、殺し合いに乗っているかどうかは不明。 (くっ、頭が……こんな状態では……もし女が殺し合いに乗っていたら) 頭の痛みが強まった気がした。 今の自分はおそらく脳震盪を起こしている。本来なら、数日は安静が必要な状態だろう。 もし、声の主が殺し合いに乗っていた場合、今の自分では大した抵抗も出来ずに殺されてしまう。 (せ、接触は……避けるべき、か) 川田は、痛む頭で何とかそう判断するとデイバッグ他、荷物をまとめて裏口から診療所を出た。 「ぐっ……」 しかし、川田は診療所を出たところですぐに尻餅をついてしまい、裏口のドア付近の壁に寄り掛かって動けなくなってしまった。 安全を期すならもっと離れなければと思うのだが、もう体が言う事を聞かない。 やはり、安静にしていなければ駄目のようだ。 「みんなー、いないのー?」 そうしている内に、声の女が診療所に入って来た。 川田は何とかやり過ごそうと、壁に寄り掛かった状態で息をひそめる。 「あれ~?誰もいないの?」 女の足音が診療所内を移動する。 それに続いてもう一つ、別の足音が診療所内に入って来た。 「誰もいねーのか?」 「う~ん、こんな風に地図に載ってる場所だし、誰かいると思ったんですけどねぇ」 どうやら、男女の二人組だったようだ。 その後しばらく、二つの足音が探し人を求めて診療所内を動いていたが、 やがて、誰もいない事が分かったのだろう。足音が出入り口の方へ移動し始めた。 「やっぱ、ここには誰もいねーみてーだな」 「ですねぇ」 (そうだ、このままどっかに行っちまえ) しかし、そのまま立ち去るかに思えた足音の一つが、川田の思いに反して診療所を出る前に止まった。 「あ~、でも一応、裏の方も確認しときますね」 「そーか」 (な、なに?) 例の男女がそんなやり取りをしたかと思うと、足音(多分、女の方だ)がどんどん川田のいる裏口へ迫って来た。 (くっ、くそ……) 運を天に任せるのは川田の趣味ではないが、こうなってしまうと川田には足音の主が殺し合いに乗っていない事を祈る他なかった。 女がドアノブに手をかけたのだろう、裏口のドアがカチャリと音を立てた。 「おーい、紀梨乃ちゃん」 その瞬間、川田とは反対側、診療所の出入り口付近から男の声がした。 「ん? はーい、なんですか~」 開きかけた裏口のドアが戻され、パタパタと足音が遠ざかっていく。 そして、バタンと出入り口のドアが閉まる音がしたのを最後に診療所内から人の気配が消えた。 (……行ったか) 川田は大きくため息をついた。 ■ ■ ■ 「なんすか~?」 「なーキリノちゃん。あれ、使えそうじゃねーか?」 紀梨乃が診療所から出てくると、春道がやや興奮気味に診療所の向かいにある民家を指していたが、しかし紀梨乃にはそれが普通の民家にしか見えなかった。 「ん~?」 「向こうから来た時は気がつかなかったぜ」 どう反応していいか分からない様子の紀梨乃をだったが、春道はそんな事を言って民家へ駆けて行った。 「ちょっ…………ああ」 春道はその民家の前へ駆け寄ると、家の前に停まっていた原付スクーターをいじり始めた。 どうやら、春道が指差していたのはこちらだったようだ。 (そっか、乗り物があれば……でも、やっぱりカギが無いと動かないよねぇ。 あ、春道くんが家のドアの方に……そっか、家の中ならバイクのカギあるかな? でもドアの鍵が閉まってるみたいだねぇ。って、ドアを蹴破った!?) 春道のそんな行動を見た紀梨乃が唖然としていると、春道はすぐに民家の中から出てきた。 どうやら原付のキーは、玄関を入ってすぐの所にあったようだ。 そして春道が原付に差し込んだキーを捻ると、ブロロロと原付のエンジンが回り始めた 「おし! キリノちゃん、これに乗っていこーぜ!」 「え~、でも……」 原付に跨り、紀梨乃にも後ろに乗るように勧める春道だったが、紀梨乃は躊躇していた。 人の原付、ノーヘル、二人乗りなどに関しては、灯台で色々と物色した物を持ってきている時点で今更だが……。 「荷物も多いし、二人乗りは危なくないですか?」 もう少し荷物が少なければ問題ないだろうが、紀梨乃の言う通り、今は荷物が多く二人乗りは危険そうだ。 「ムムッ、そーか」 紀梨乃との二人乗りを断られた春道は少し残念そうだったが、 すぐに顔を上げてキョロキョロと辺りを見渡すと、エンジンのかかった原付をそのままに、 他の家の方へ走り出した。 「あ、また……ん~、まさか」 その家の横にも原付が止まっているのが見えた時点で、春道が何を考えているのか察しのついた紀梨乃はその場で待つ事にした。 案の定、しばらく待っていると春道が原付をもう一台調達して紀梨乃の所へ戻って来た。 「紀梨乃ちゃんの分、持って来たぜ」 「は、はぁ」 意気揚々と戻って来た春道の気持ちはありがたい紀梨乃だったが、一つ問題がある。 「でも、あたしスクーターとか乗ったことないですよ~」 無免許などはこの際置いておくとして、紀梨乃は今まで原付を運転したことが無かった。 「大丈夫だって、チャリと全然変わらねーからよ。チャリには乗れるだろ?」 「まあ、いつも通学で乗ってますけど」 「ならへーきだって。ちょっと乗ってみよーぜ」 「ん~分かりました、乗ってみるっす!」 軽いノリで勧めて来る春道に、紀梨乃の方が折れた。 それに、紀梨乃の方もまんざら興味が無いわけではない。 「ブレーキはチャリと同じな。で、右のグリップが……」 簡単に原付の乗り方を春道から教えてもらい、いよいよ紀梨乃は原付に跨った。 「それじゃ、行きますよ~……っとと、お、おおぉぉぉ」 紀梨乃が原付のスロットルを捻るとエンジン音が高まり、紀梨乃を乗せた原付が走りだした。 走り出すときだけ少しふらついた紀梨乃だったが、スピードが上がってくるとバランスを取り戻し、そのまま50メートルほど走った後Uターンして春道の所へ戻って来た。 「ウマイウマイ。な、簡単だろー」 「あはは、これなら何とか乗れそうですね」 少し走っただけだが、紀梨乃は春道に笑顔でそう答えた。 「それじゃ、紀梨乃ちゃんの友達探しに行こーか。まずは村ん中探してみるんだろ?」 「そうですね~。あ、でも南側はもうすぐ禁止エリアになるんで、探すなら北側ですね」 「よし」 そうして、二人は原付に乗って村の中を探索するのだった。 (二人乗りは駄目だったが、女の子とツーリングってのも悪くねーな。ムフフ) などと春道が考えていたかどうかは、神のみぞ知る。 十数分後。 「結局、誰も見つかりませんでしたねぇ」 村の北側を一通り回った紀梨乃と春道だったが、収穫はゼロ。 紀梨乃の室江高メンバーはもちろん、春道の鈴蘭高校の生徒も、他の学校の参加者とも、 誰とも出会わなかった。 「この村には誰もいねーのかもな」 「むぅ、仕方ないですね。それじゃあ、次の村に行ってみましょうか」 そう言って紀梨乃が地図を広げ、春道もその地図を覗き込んだ。 「次っつーと、この平瀬村か」 「はい。あ、でもここ、H-3が禁止エリアになるんですね。時間はまだありますけど」 今、紀梨乃達がいる氷川村と平瀬村とを最短距離でつなぐ道は、これから約二時間後に禁止エリアになる。 時間的には余裕があるが、もしもその場で何かあって動けなくなったらと考えると、その道を通るのは危険かもしれない。 「……ちょっと怖いし、まずこっちの鷹野神社に行って、それから回り込みませんか?」 「フム、紀梨乃ちゃんがそう言うなら、オレは構わねーぞ」 こうして二人は、鷹野神社を目指して原付を走らせるのだった。 【I-5 道/1日目 午後】 【千葉紀梨乃 @BAMBOO BLADE】 [状態]: 健康 [装備]: 短刀 、原付スクーター [道具]:デイバッグ、支給品一式、チャッカマンなどの雑貨数点、常備薬 [思考] 基本:殺し合いはしない。 1:室江高校のみんなを探す 2:そのために島を一周する。次は鷹野神社経由で平瀬村へ 3:春道は、信用できそうだと思っている [備考] ※春道から、加東秀吉以外の鈴蘭高校出身者の特徴を聞きました。 【坊屋春道@クローズ】 [状態]:健康 [装備]: ワルサーPPK、改造ライター(燃料:90%)、原付スクーター [道具]:デイバッグ、支給品一式、救急箱、缶詰、私物のタバコ、ワルサーPPKのマガジン [思考] 基本:キリノと仲を深める 1:キリノを守る 2:電話番号をもらう 3:できれば、その先も…… [備考] ※紀梨乃から、室江高校出身者の特徴を聞きました。 ■ ■ ■ 原付に乗って走り去る二人を、物陰から見ている男がいた。 彼の名は花澤三郎。 鈴蘭高校一年生で、春道の後輩だ。 「坊屋さん……」 花澤は春道が他の学校の生徒と行動を共にしているのを見て、やっぱりなと思った。 そんな気はしていた。 春道の性格なら、こんな殺し合いに乗ったりはしないだろうと、分かっていた。 だから、出来れば殺し合いに乗っている自分を見られたくなかった。 そして花澤は、春道に話しかける事も出来ず物陰に隠れてしまったのだ。 (また、殺せなかった……) せっかく伊藤真司を禁止エリアに置き去りにして覚悟を決めた花澤だったが、 あこがれの先輩である春道の連れを殺すことは出来なかった。 (……坊屋さん、オレはあなたとは別の道を行きます) 春道達が見えなくなると、花澤は春道が走り去った道をあえて反対側へ歩き出した。 (次こそは、次こそは殺す!) 心の中で自らを叱咤し、花澤は歩き続けた。 【H-7 焼場付近/1日目 午後】 【花澤三郎@クローズ】 [状態]:喧嘩のダメージ(中度) 疲労 [装備]:ショットガン(SPAS12) アーミーナイフ [道具]: デイパック・支給品一式、単車のキー、ランダムアイテム1(武器ではない) 結束バンドの束 [思考] 基本:仲間を生かして帰す 1:次こそは殺す、殺せる、ころせる……! 2:最低の男になってでも、仲間と生き残る 3:坊屋さん…… ■ ■ ■ 「くぅ、取れない!」 氷川村、J-6エリア。 木の根元で、周防美琴は伊藤真司の指に巻き付いた拘束を何とか解こうと悪戦苦闘していた。 この場所が禁止エリアになるまで残り数分。 しかし、伊藤をこの場に拘束している結束バンドは一向に外れない。 焦りばかりが募っていく、そんな時だった。 「なあ周防、何か聞こえないか?」 「何かって?……あ!」 バイクのエンジン音のような音が聞こえた気がして、伊藤が発した言葉に美琴が顔を上げ、そして気がついた。 確かにエンジン音は美琴も聞こえたが、今はそれどころではない。 美琴が気付いたのは、すぐ近くに民家が一軒建っているということだった。 「ちょっと待ってろ!すぐ戻る!!」 「あ、ああ」 そう言い残し、その民家へダッシュする美琴。 そして民家にたどり着くと、すぐさま中を物色した。 「何か、何か無いか!?……あった!」 そして美琴はごく普通のハサミを見つけると、すぐにそれを持って伊藤のもとに戻った。 ハサミを入れると、素手ではあれだけ苦労しても外れなかった悪魔の拘束がパチンと音を立ててあっけなく外れた。 「よし、伊藤、走れ!」 「え?」 伊藤の拘束を解いた美琴は、伊藤に肩を貸して立ち上がらせると、 戸惑う伊藤に、今まであえて言わずにいた事実を告げた。 「いいから走れ!ここはもうすぐ禁止エリアになるんだよ!」 「なに!?」 そうして二人は全力で走った。 「はぁ、はぁ、はぁ……」 「ハァ、ハァ、ハァ……」 花澤三郎と殴り合った伊藤はもちろん、美琴も水を持って走ったりして疲れていたが、 二人とも、悲鳴を上げる体に鞭打って走った。 途中、美琴が一度見た口の開いたデイバッグが落ちていたが、 その場所がJ-6の外である保証は無かったため、それには構わず走った。 やがて、氷川村のもっとも南側にある道にたどり着くと、二人はそこに倒れ込んだ。 「はぁ、はぁ……、よし……ここまで来れば、大丈夫だ」 地図にあるエリアの境界には、実際に線が引いてあるわけではないので、 どこからが禁止エリアになるのか参加者には分からない。 しかし、美琴の記憶では道路にさえ出れば、そこはJ-6エリアではなかったはずだ。 「ハァ、ハァ、周防……俺を助けるために、危険を……」 禁止エリアの中に拘束されていた自分を、周防は命がけで助けてくれた。 伊藤はその事に感動し、尊敬の念を込めた視線を美琴に送っていた。 「そ、そんな、改まって言われると……照れるじゃねーか! ま、まあ気にすんな!!」 美琴は、照れ隠しに伊藤の背中をバンバンと叩いた。 「イテテテ」 それが花澤にやられた傷に触り、顔をしかめた伊藤を見て美琴は診療所へ伊藤を連れていくことにした。 残してきた川田の事も気がかりだ。 「悪い、大丈夫か?この先に診療所があるから、とにかくそこへ」 「ああ、分かった」 美琴は立ちあがると、再び伊藤に肩を貸して診療所へ向け歩き出した。 あのエンジン音はもう聞こえなくなっていた。 「ところで、さ。一体、誰にやられたんだ?」 少し歩いたところで、美琴がそれまで聞き辛かった話を切り出した。 美琴も遠目には犯人を見ている。伊藤を引きずっていたあの男。 伊藤とあの男は戦い、そして伊藤が敗れたのであろう事は、美琴にも想像がつく。 そのことで、伊藤のプライドは少なからず傷ついたはず。 しかし、今後の事も考えると聞かないわけにはいかない。 そして、聞くなら早い方がいい。 「……花澤とか言ったな」 「…そいつ、殺し合いに乗ってるんだよな」 「……だろうな。やり合ってた時には、そんな風に思えなかったんだが」 負けた喧嘩の事を女に話すのは気が引けた伊藤だが、美琴は命の恩人だし、 相手が殺し合いに乗っているとなれば、知っている情報は話しておくべきだろう。 そう考えた伊藤は、自分が分かる限りの事を美琴に話した。 「でも、なんで禁止エリアに置いて行くなんで方法を……」 「分からねーけど、大方、直接手を汚すのを嫌ったんじゃねーか?」 「くっそ……と、あそこだ、診療所」 花澤についての話が一通り終わったところで、二人は診療所にたどり着いた。 「あれ?川田?」 中に入ると、川田章吾の寝ていたはずのベッドが空だった。 「川田って?」 「ああ、話してなかったな。川田ってヤツをここに寝かせておいたんだ。 そいつ、怪我しててさ。動ける状態じゃなかったはずなんだけど……」 そう言って、美琴達が診療所の中を見渡していると、裏手の方から声がした。 「こ、こっちだ……」 「……川田?」 美琴が診療所の裏口を開けると、外に川田がデイバッグを抱えて座り込んでいた 「川田、どうして?」 「……他の、誰かが、来て……隠れた」 「そうか、分かった。とにかくベッドへ行こうな。これからはアタシが見張ってるから」 「ぐっ」 美琴は川田に肩を貸して元のベッドへ連れて行くと、まだ調子の悪そうな川田を寝かせた。 ベッドに横になると川田は目を閉じ、間もなく寝息をたて始めた。 やはり、まだ起きていられる状態ではなかったようだ。 「そいつが川田か」 「ああ、頭を強く打ってるみたいなんだ」 「そうか、可哀相に」 まさか、自分の投げたバットが命中したとは露ほどにも思わない伊藤がそんな事を言う。 「さてと、伊藤の方も手当てしないとな。ここなら包帯とかもあるし」 そんな伊藤に対し、診療所内にある薬などを確かめながら美琴が言った。 「それじゃあ伊藤、服脱いでくれ」 「え?」 【I-7 診療所/1日目 午後】 【川田章吾@バトル・ロワイアル】 【状態】後頭部に強い打撲 発熱 眠っている 【装備】金属バット 【道具】デイパック、支給品一式 タバコ コンドーム一箱 鍋のふた 【思考】 基本:自分の記憶の破綻に気づき、混乱している 1:頭が痛い痛い痛い 2:おれはだれなんだ 3:けいこ 補足: 川田は放送のため、自分の記憶の破綻に気づきました。そのため、自分が何者なのか、 ここがどこなのか、わからなくなっていますが、少なくともプログラムに参加している事は理解しています。 今は若干落ち着いて眠っていますが、次に目覚めたときに元の川田に戻れるかどうかは わかりません。 【周防美琴@スクールランブル】 【装備】: 【所持品】 支給品一式、ロープ 【状態】:拳に軽症、疲労 【思考・行動】 基本:仲間を探す。襲ってくるものに容赦はしないが殺しはしない 1:伊藤の手当てをする 2:川田の様子が気になる 3:同じ学校の仲間を全員探したい 【伊藤真司@今日から俺は!】 【装備】: 【所持品】 【状態】:全身打撲(右腕の打撲は特に重傷)、拳に軽傷 【思考・行動】 基本:全員助ける。手段等は人を探しつつ考える。 1:脱ぐの……? 2:人は絶対に殺さない 3:マーダーに会っても根性で説得
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ダサい帽子 ダサい帽子とは 防具。名前の通りダサい。 このアイテムを装備すると防御力+2。 見た目以外は役に立つだろう。 ゲーム内説明文より 入手方法 ショップ
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【作品名】アンチリテラルの数秘術師 【ジャンル】ラノベ 【名前】赤帽子 【属性】異能を操る存在へと変わった怪人、元人間 【大きさ】成人男性並み 【攻撃力】常人を上回る身体能力。拳銃を装備。命中率を操作することで確実に当てられる。 【防御力】常人を上回る身体能力。 【素早さ】至近距離からの羽鷺雪名の剣を視認、考察(鎖を剣のように伸ばし、更に高速振動させて物体を溶断できるようにしている事)し終えてから跳躍して回避できる反応 人間二人分の高さに跳躍可能。 【羽鷺雪名の素早さ】6,7m先からのベレッタM93Rの銃弾(372m/s)の連射を鎖を揺らして全部の銃弾を鎖に止められる 鍛えた女性で、10mほど後ろからのベレッタM93Rの銃弾(372m/s)を空中に回りながら掴み取れるので、身体能力増幅で常人の4倍になった雪名ならそれ以上 【特殊能力】自身が認識している事象の起こる確率を視認でき、自在に操ることができる。 発生確率が0%でない事象の確率を100%に変え、現実に起こすことが可能。 自分が認識していない事象の確率は操作できず、100%起こる事象を回避することもできない。 ●作中での使用例 ○「誰かに自分が発見される確率」を0%にすることで、何をしても誰にも気づかれなくなる。 大勢の人が行き交う駅の構内で拳銃を撃っても、 確率操作そのものを認識できる主人公たち以外には気付かれなかった。 機械を誤作動させたりできるからか、機械のセンサーにも反応しなかった。 自分以外のものも、気付かれないようにすることが可能。 ○確率操作そのものを認識できる相手にも、「相手がこちらを見失う確率」を操作することで 相手の視界外へと一瞬で移動したように見せることができる。 ○健康な人間に心臓発作を起こさせる。 ○機械を故障させたり、赤帽子に都合よく誤作動させたりする(宇宙の人工衛星まで操った) ○認識している攻撃の命中率やそれを回避する確率を操り、攻撃を回避する。 身動きの取れない空中に跳んでいるところを攻撃されたが、 「こちらを見失う確率」の操作と組み合わせることで、その攻撃を回避した。 ○相手の頭上目がけて小規模な隕石を落とし、頭上で爆発させる。 半径300mの10階建てマンション群を吹き飛ばす程度の威力。 都合のいい隕石を見つけるために2日かかる。 「隕石から相手が逃げ切れる確率」を操り、確実に当てられると推測されている。 ○相手の生存確率を見ることで、相手が攻撃から生き延びられたかを知ることが可能。 ○上記マンション群に住む全ての人々を、特定時間帯に一斉に留守にさせる。 ○9月に雪を降らせる。範囲は東京一帯。積雪によって交通に大きな影響が出る程度の降雪量。 ○確率その物を認識しているので、対象が生物や人外、機械かは一目で分かる ○射程は地上から宇宙まで(地上から宇宙の隕石を操った) ○見えない所にある物でも確率その物が見えるので問題無い(地下に埋まっている不発弾や人工衛星を操る) 【長所】かなり万能な確率操作能力 【短所】核爆弾を所有していない 【備考】頭の鼻から上の部分がなく、ビー玉大の石が代わりに浮かんでおり、シルクハットを目深に被って隠している。 1巻のボス敵 【戦法】自分が誰にも発見されない状態で参戦。 相手が生物なら心臓発作などの疾病を起こして即死する確率を引き出す。機械ならば故障させる。 効かなければ距離を取り、相手がやられるまで小隕石を落とし続ける。 vol.105参戦 vol.106 907格無しさん2021/03/05(金) 22 13 37.90ID 5aifxkyL 赤帽子 再考察 ボルテッカには1秒未満だが溜めがあるのでエビルにも勝てる ○ テッカマンランス ボルテッカ溜め中に確率捜査勝ち ○ テッカマンエビル PSYボルテッカ溜め中に確率操作勝ち × ミラーアクエリオン 速過ぎ、無限拳に巻き込まれて負け ○ ローマン上司 先手確率操作勝ち ○ 一方通行(アニメ) 先手確率操作勝ち × サンドリオン 魔法に巻き込まれて負け × 六耳の化け猿 速過ぎ、巨大化や分身に潰されて負け (大規模破壊の壁) × 狂気の瞳 先手任意全能負け × 火渡赤馬 全方位爆発負け サンドリオン>赤帽子>一方通行(アニメ) 105スレ目 977格無しさん2020/08/18(火) 00 22 53.00ID Iat4E4Ao 赤帽子 考察 確率操作は因果律操作に近そうだが、即死確率0%の不老不死は殺せない 確率操作原理の心臓発作は、相手が不老不死や確率操作・因果律操作耐性を持っていなければ動物・人外にも効きそう (突然即死する確率は0%ではない) 「人々を、特定時間帯に一斉に留守にさせる」は人間限定の確率操作原理の精神攻撃 命中率の操作は相手の攻撃が着弾するより早く確率操作する必要があるか 確率操作の範囲は単一宇宙並み 羽鷺雪名の反応速度は6mから372m/s=1mから62m/s反応 その際の鎖の速度を62m/sとすると(?)、その鎖に反応できる赤帽子は1mから62m/s反応 自分が発見される確率は常に0%だが、認識していない事象の確率は操作できないので、 反応するまでは相手の乱射で事故死する可能性がある 不可視の相手ではなく確率その物を認識しているので、不可視×2の相手でも相手の確率は認識できるだろう 【簡易】単一宇宙確率操作原理により発見不可+同規模確率操作×2で認識した攻撃を回避+62m/s反応 +同規模確率操作原理の心臓発作、対人精神攻撃、機械故障+2日でビル群破壊必中隕石 速い悪魔くんのようなものなので、少なくとも大怪獣の壁上 連勝できそうな20km級の壁から ○ ルシェイメア 先手確率操作勝ち ○ 鳴滝 数mから銃弾反応、先手確率操作勝ち ○ 巨王龍 電撃溜め中に確率操作勝ち ○*3 虎(ファンタジー)>バブイルの巨人>豊臣秀吉 先手確率操作勝ち (20km級の壁) ○*3 白鯨>百目王>超巨大ギア 先手確率操作勝ち ○ アポロン 先手確率操作勝ち ○*2 カラス(Q太郎)=アルバトロス 先手確率操作勝ち × リビティナ 速過ぎ、スパイラルランスに巻き込まれて負け ○*4 ゴリラ(ファンタジー)>敵円盤>ナヘマー>城郭型多足移動式要塞「安土」 先手確率操作勝ち △ ギドラ(GODZILLA 星を喰う者) 確率操作でメトフィエスは心臓発作、エネルギー体は倒せない ○*3 超ヴォルケンクラッツァー>闘神イクサツナギ>宇宙人の小型UFO 先手確率操作勝ち ○ 闇の帝王 発見不可なので次元移動で呼ばれない、戻ってきたら確率操作勝ち ○ テッカマンランス 発見不可なので初手ボルテッカは外れ、反応速度差が10倍以下なら事故死前に確率操作が間に合うか × テッカマンエビル PSYボルテッカで全方位攻撃負け × ミラーアクエリオン 速過ぎ、無限拳に巻き込まれて負け ○ ローマン上司 先手確率操作勝ち ○ 一方通行(アニメ) 先手確率操作勝ち × サンドリオン 魔法に巻き込まれて負け × 六耳の化け猿 速過ぎ、巨大化や分身に潰されて負け (大規模破壊の壁) × 火渡赤馬 全方位爆発負け テッカマンエビル>赤帽子>テッカマンランス
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ゲームの攻略(主にすれちがい伝説やとび森など)や日記が書いてあるWikiです。 ご注意~かならず読んでね!~ 勝手に書きかえたり、荒らしたりしないでください。
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三角帽子 詳細 名称 三角帽子 物理防御 3 魔法防御 20 属性値 氷 空きスロット数 0 修得 魔力+8(黒魔道士?) ??? 装備効果 魔力+1% 必要レベル 400 買値 26,527G(値切る) 売値 8,842G(高値で売る) 装備可能職 黒魔道士? / 白魔道士? / 錬金術師? / 赤魔道士? / 幻獣師? / 時魔道士? 入手方法頭防具屋? 魔法の箱 ※更新対応済み
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冠系 傀儡帽子 (クグツボウシ) 【冠】 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (傀儡帽子.JPG) 基本性能 価値 重量 防御力 耐久度 5 2.0 10 45 命中補正 回避補正 物理耐性 妖術耐性 − − -10 -10 装備可能 神、陰 装備区分 頭装備 必要Lv 10以上 付与効果 知力+3 備考 駿河の傀儡師のドロップ 情報募集中 名前 コメント
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冠系 傀儡帽子 (クグツボウシ) 【冠】 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (傀儡帽子.JPG) 基本性能 価値 重量 防御力 耐久度 5 2.0 10 45 命中補正 回避補正 物理耐性 妖術耐性 − − -10 -10 装備可能 神、陰 装備区分 頭装備 必要Lv 10以上 付与効果 知力+3 備考 駿河の傀儡師のドロップ 情報募集中 名前 コメント
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麦藁帽子 山本周五郎 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)斧田《おのだ》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)一|疋《ぴき》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (例)べら[#「べら」に傍点] ------------------------------------------------------- 斧田《おのだ》はそう訊《き》きたがり屋のほうではない、どちらかといえば日頃から口数も少く、自分の身の廻りのこと以外にはあまり物事に興味をもたぬ男であったが、その老人には初めから奇妙に注意を惹《ひ》かれた。 温泉のある海村へやって来て二日め、散歩に出た斧田が海沿いの道を岬《みさき》のほうへ下りてゆく途中、三方に断崖《きりぎし》を負ってひとところだけ逞《たくま》しく雑草の茂った小高い台地にさしかかったとき、一人の老人がその雑草の中に座って釣糸を垂れているのに出会った。――老人はすっかり着古してすり切れてしまった羅紗《らしゃ》の外套《がいとう》をひきかけ、すばらしく大きな古い麦藁《むぎわら》帽子をかぶって身動きもせずにじっと遠く沖のかなたを見戍《みまも》っていた、潮にやけた頬には銀色の髭《ひげ》が疎《まば》らに生え伸び、膝《ひざ》を抱えた両手の指は、関節が木の根株のように固く瘤《こぶ》をなして、みるからに荒仕事をしてきた過去の生活を偲《しの》ばせるようであった。 「何か釣れるのかね」 斧田が声をかけると、老人はしずかに振返って赭黒《あかぐろ》い顔を愛相のいい笑いで崩しながら、べら[#「べら」に傍点]を釣っているのだと答えた。 その次の日も老人は同じ場所で、同じようなかっこうをして釣りをやっていた。そして斧田の来るのをみつけると、大きな麦藁帽子の庇《ひさし》をあげながら挨拶をした。 「昨日はたくさん漁があったかね」 斧田が近寄りながら訊くと、老人は彼のために少し体をずらせて、そこへ腰をかけるようにとさし示した。 「日並が悪いでどうも喰いがたたねえ、昨日はひとつもあげなかっただあ、ところ島せえってこの沖に寄り場があるで、あそこなら餌《えさ》を換える暇もないほど釣れるだがね、――お客様は対洋館に泊ってござるんかの」 「そう、煙草を一本どうだ」 斧田はケースの中から煙草を抜出して与えた、老人は眼を細くして受取るとそっと鼻へもって行った。 「ほう、舶来だねえ、いつかもこんな吸口の付いたやつをすったことがある、さあいつのことだったか、吾八《ごはち》が崖《がけ》から堕ちる前だったかあとだったか――」 斧田が火をつけてやると、老人は旨《うま》そうに頬をへこませ、て二三服ふかしたが、すぐに火をもみ消して外套のポケットへしまった。 「わしはいつでもここに来ているだで、退屈なときには遊びにござるがいい。よかったら吾八の話でも聞かせるべえから」 「何かあったのかね」 「わしの屋敷で使っていた下男だがのう、猿の祟《たた》りで崖から堕ちて白痴《ばか》になってしまっただ、かわいそうに良い男だったが、――ずっと前、そうだ、柿の生《な》ってる時分だっただ」 老人は何か思出しでもするように、しばらく沖のほうをみつめていたが、やがて深く溜息《ためいき》をもらしながら続けた。 「わしの家はこの村でも旧家のほうでな、世間じゃあ松屋敷と呼んでいるだ、お客様も来るときに見てござらっしゃったろうが、神戸橋を渡ったところに深い森があるだ、わしの子供の時分にはあれが今の十倍も広くて、野猿がしこたまいたし、ときによると鹿が迷いこんで来たりしただが、わしの屋敷の庭というのがあの森と地続きになっていましたのじゃ、子供の時分――わしはよくこう云って起こされたもんでさ、さあ起きるんだぞ、野猿が柿を盗みに来ているから」 呼び起こされて出てみると、庭続きの柿畑にいっぱい野猿が群っている、そこで下男の吾八が鉄砲を持って駈けだして来る、静かな朝の霧をゆるがして空砲が鳴る、すると猿どもは喧《やかま》しく鳴き叫びながら柿の実を持ったのや噛《かじ》りかけのやつが、後になり先になり森の奥へと遁《に》げて行く、下男の吾八は鉄砲の筒口から硝煙を吹きだしながら云う。 ――いつかあの親猿を仕止めてやろう。 「あの時分はよかった」 老人はしばらく黙っていたのち云った。 「わしの嫁になるべき娘がいてなあ、その娘はとうとうよその者と一緒になっただが、わしたちはよくあの森の中で会い会いしたもんじゃった。野辺香草や常山花が匂っていたことも、あの娘の髪毛に霧の粒が光っていたこともわしは忘れない、――この麦藁帽子は、その娘がよそへ嫁ぐときわしに買ってよこした物でさ」 老人は少し羞《はじ》らいながら、そのすばらしく大きな麦藁帽子をぬいでみせた。 「あれからすっかり村のようすは変った。森には端から斧が入ったで、野猿も鹿もどこかへ行ってしまったし、岬の鼻は波にけずられて少しずつ海の下になっていく、そしてあの娘も今では孫がある」 「それで吾八は――?」 「さあどうしているかのう、かわいそうに。村じゅうの可愛がられ者だったが、白痴になるとまもなくどこかへ行ってしまって戻らねえだ、今はどうしていることだか」 老人は肩をおとして太息をついた。 その夜、斧田が寝際の酒を命ずると、したくをして来た若い女中が、 「お客様はきょう、松屋敷の吾八と話をしていらっしゃいましたね」 と笑いながら云った。 「吾八と――? どこで」 「岬道のところで釣りをしながら話していらしったじゃありませんか」 斧田は意外なことを聞いたので盃《さかずき》を措《お》いた。 「あれが吾八なのかい」 「誰だと思いなさいましたの」 「いやべつに誰とも思わないが、吾八の話はあの爺さんから聞いたぜ」 「ほほほほ」 女中は可笑しそうに笑った。 「それじゃお客様も吾八の嘘にひっかかりなすったんですよ、自分は村一番の旧家の主人だって云いましたでしょう」 「なんでもそんなことだった」 「それから自分の嫁になるはずの娘があって、よそへ片付いたとか、かぶっている麦藁帽子はその娘がくれた物だとか云ったでしょう、――嘘ですわ、みんな作りごとですわ」 「嘘かい」 斧田は苦笑しながら盃を取上げた。女中は酒の酌をしながら話しだした。 その老人、――吾八は、子供の時分に父親と二人でこの村へ流れて来た男であった。父親というのがひどい酒精《アルコール》中毒で、村へ来ると間もなくほとんどのたれ死のようにして死んだのち、そのころ村長をしていた佐野源七《さのげんしち》という旧家に引取られて育った。松屋敷というのはその佐野源七の家のことである。 吾八はすなおに成長した。気だてのやさしい頭の良い子供で、村人たちは彼の怒ったり泣いたりした顔を見たことがなかった。佐野源七に絹子《きぬこ》という娘がいて、吾八より四つ年下だったが、屋敷うちの誰よりも吾八になつき、朝も晩も彼でなくてはすまぬほど親しみ馴れていた。 松屋敷には広い庭があって、神戸の森と地続きのところが柿畑になっていた。そして秋になって柿が実ると、森の中から猿の大群が柿を盗みに来た。それは松屋敷ばかりでなく、村うちはどこでも多少その被害に見舞われたのであるが、伝説はその猿を鎮守八幡の神獣と伝えていたので、堅く殺すことを忌んでいたから誰も積極的にそれを駆除しようとはしなかった。 吾八が二十になった年の秋のことである、ある朝柿畑に猿の群がやって来たので、逐いはらうために吾八は鉄砲を持ってとび出して行った。そしていつものごとく脅しの空砲を放ったのだが、どうした間違いか実弾がこめてあったので、大きな親猿の一|疋《ぴき》を射殺してしまった。驚いて駈けつけた吾八は、神獣を殺したと知るや茫然としてそこへ立竦《たちすく》んだ。 それから少しずつ吾八のようすが変っていったのである。日頃から明るく愛想のよかった彼が、だんだん気むずかしくなり、人を嫌いはじめ、どうかすると物蔭へひっそりと座って何か溜息をついていた。 吾八が兵役に出て帰ってくるとまもなく源七の娘の絹子が隣村の網元の家へ嫁にゆくことに定《き》まった。十月に結納の交換があって十一月はじめに輿入《こしい》れするということであった。その結納の日に、吾八が大船山から馬草を運んで来る途中、足を過って崖から転げ堕ち気を失ったまま屋敷へ担ぎこまれた。ほかに傷はなかったが、ひどく頭を打ったので、早速医者を招いて治療したけれど、すっかり記憶をなくして、そのまま白痴同様になってしまったものである。 吾八が病床にいるあいだ、絹子はほとんど夜もろくに眠らぬほど看護してやったが、吾八は反対に絹子の近づくのを嫌い、彼女が嫁いでいってしまうまでまったく口を利かなかったという。――吾八が白痴になったことについては、村人たちは誰でも猿の祟りであるといっている。 「それ以来ずっと松屋敷で世話をみてもらっているんですの、なかなかできたことじゃございませんねえ」 女中は饒舌《おしゃべり》にひと区切つけた。 「なんでも松屋敷のお嬢さんが十二三の頃、町へ出たときあの人に麦藁帽子を買って来てあげなすったことがあるそうですけれど、それがいつまで残っているわけもありませんし、またあんなに大きな物じゃなかったという話ですわ、まあ白痴のことですから好き勝手なことを云うのでしょうが、あれでいつまでも生きていられては松屋敷でも大変でしょうよ」 「その絹子という人はどうしたのかい」 「今でも達者でいらっしゃいますわ、もう五人もお孫さんがおありです」 斧田は一人になると、自分の心がひどく痛めつけられているのを感じた。なぜであろうか、女中の話した吾八の身上はきわめてありふれたもので、その中にはことさらに人を感動せしめる悲劇も喜劇も含まれてはいない。絹子がかつて彼に贈ったという麦藁帽子と彼が自分で云うところの、嫁になるべきであったある娘が嫁ぐ前に贈ったと称する帽子とが、何か深い連関をもっていると考えることはあまりに通俗小説めいていて真実を枉《ま》げることになろうし、崖から堕ちたことも、愛する娘が他人の嫁になると定《きま》った絶望の結果、彼が自らそうしたのであると思えば思えぬこともないが、それとしてもおそらく事実から遠い空想にすぎないであろう、――そうとすれば、斧田が女中の話で心を傷つけられた原因はひとつしかない、それは斧田が老人から与えられた楽しい幻想をむざんに打砕かれたからである。老人の話は茫漠として取止めのない断片であって、統一した筋もなく纒《まとま》りもなかったが、それには全体として現実をとびはなれた奇妙な美しさが匂っていた。麦藁帽子をぬいで斧田に示したときの老人の眼は、どれだけ多くの条件を具えた真実よりもずっと高い真実に輝いていたし、哀れな吾八をいたむ口調の中には、底知れぬ愛情と憐愍《れんびん》がこめられてあった。 宿の女中の話は疑いもなく本当のことであるに違いない、けれどもそれはただ本当のことであるというにすぎないのだ。 「嘘ですわ、何もかも嘘ですわ、お客様は騙《だま》されなすったんですよ」 そう云った女中の言葉は、明かに罪人を裁く法官の鋭さと搨抉《とうけつ》をもっていた、それにしてもなんと法官の多いことであろう。 二日ばかり雨が続いた。 雨があがると何よりも先に斧田は老人に会いたくなり、宿から釣道具を借りてでかけて行った。老人はすでにいつもの場所へ来て、例のごとく独りじっと釣糸を垂れていたが、斧田の顔をみると手をあげて悦びの合図をした。 「今日は僕も釣りに来たよ」 「ようござった、餌は何を持って来さしったかね、ああこれは駄目だあ」 老人は斧田の餌箱を覗《のぞ》いて頭を振った。 「この餌じゃべら[#「べら」に傍点]は喰わねえ、わしがのをお使いなせえまし、なあに足らねえばいくらでも掘って来て進ぜるで」 老人は斧田のために場所を選び、餌のつけかたや浮木《うき》下の加減をみたのち、並んで草の中へ座った。――よく晴れた日で、遠くところ島の岩礁が白く泡立《あわだ》っているのが見え、ゆるい東南の風に送られて、沖のほうから寄せる波が足許《あしもと》の岩にうち当ってさあと砕けた。 「このあいだはつまらぬ話べえお聞かせ申しお客様はさぞ迷惑だったべえのう」 しばらくして老人が云った。 「そんなことはないさ」 「昔語りというやつは、話す当人が面白いほど聴く者には退屈なもんだ、だけれどもわしがのように年寄りになると、行末のたのしみというものがねえで、過去ったことを考えたり人に聞いてもらったりするのが何よりの慰めになるだよ、――お客様あ若いに似合ずよくこんな年寄の思出話を聞いてくらっしゃる、これが村の者とくると」 老人は眉をしかめながら頭を振った。 「村の人たちはいけないかね」 「わしにはあの衆の気持が分らねえだ――まあたとえばあの娘のことを云うとする、ところが村の衆はそんな娘はいなかったぞと云うだ、なるほどわしはずっと昔ひどく病んだことがあるで、あんまり物覚えの良いというほうではねえだ、けれどもわしのことはわしが一番よく知っている、――そうだ、あの話をお客様に聞いてもらうべえ」 老人は居住いを直した。 「あの娘が嫁に行ってから、そうだのう二年ばかりしてのちだっけだ、わしらは岬のはなのところで会ったことがある」 娘は髪を大きな髷《まげ》に結って高く裾をからげていた。裾廻りの派手な色が、娘の淋しい顔だちをひどく阿娜《あだ》に彩り、もう躯《からだ》つきがすっかり女になりきって、肩や腰の肉づきは驚くほど豊かだった。 その二三日前にひどい時化《しけ》があって、村の漁舟のうち沖へ出たまま帰らぬものが四五|艘《そう》あった。それで村の人たちはいずれも岬のはなへ詰めかけ、夜になると篝《かがり》を焚《た》きあげて帰らぬ舟を待っていた。それらの中に娘の婚家の持舟が一艘交っていたので、彼女もそこへでかけて来たのであろう、――彼もまたようすを知るために岬へ行こうとしていた、その途中でふたりは出会ったのである。 彼はしるしの松[#「しるしの松」に傍点](漁舟が帰港するとき目印にするもの)のところまで来たとき、茫《すすき》の中をこちらへやってくる彼女をみつけた。女のほうでは彼より先に気付いていたらしく、彼が眼を向けると頬を赧《あか》くしながら遠くから会釈を送った。彼はちらと前後を見廻したが、松林の中にも茫の原のかなたにも人影はなかった。ふたりは近々と歩み寄って足を停めた、女はふと裾を端折っているのに気付き、恥かしそうにしなをつくりながら急いでそれをおろした。 ――お宅の舟は帰ったか。 彼が訊いた。すると女は悲しげな眼をあげて彼を見上げながら頭を振った。 ――しかしきょうにも帰るだろうから。 慰めるように云って彼は女の熱い凝視からのがれるように外向いた、海は時化の余波《なごり》で波が高く、凄《すご》いほど青黒く澄透った水の上を白い泡が縦横に騒ぎまわっている。 ――まだその帽子を冠っていますね。 ――いけなかったら…… ――いいえいつまでもそうしていてください、勝手なことばかり云って、さぞあなたは怒っていらっしゃるでしょうけれど。 彼はそれには答えず、茫の葉を千切って噛んだ、女はそっと太息をしながら、しばらく男の横顔を見戍っていたが、やがて思切ったような調子で云った。 ――いちどゆっくり会って、いろいろお話しなければならぬことがあるのです、近いうちにどこかで落合っていただけないでしょうか。 彼はそれにも答えなかった。口をひらけば何か恐ろしい言葉がとび出しそうなのだ、――女は眼で彼の返事を待っていたが、そのとき岬のほうから人の来る気配がしたので、 ――二三日うちにあなたの家へ柿を届けさせます、そしたら神戸の森まで来てください、いつかふたりで会った樅《もみ》の木のところで待っていますから。 そう云いすてると、彼女は素早く会釈をして立去った。 「それから二三日して」 老人はしばらくまをおいて続けた。 「約束どおり柿が届いてきましたよ、どうしたらいいだ……わしはすっかり困っただ、向うはもう他人の嫁だでのう、もし世間にひろまりでもしたらと思うと、どうにも決心のつけようがなかったでさ。考えに考えたが――やはり若かっただなあ、わしは出かけて行きましたよ、神戸の森へ」 老人の声はかすかに顫《ふる》えを帯び、沖を見やっている眼には明かになにか滲出《にじみで》ていた。 「だが彼女《あれ》は来なかった、午《ひる》が過ぎても、日が暮れても、夜まで待ったがとうとうあれは来なかった、むろんそりゃそのほうがいいだ、わしは帰って来て寝ましたじゃ、そしてそれからこっちずっと、わしはあれの顔を見ずに過しましただ、何十年も何十年も」 斧田はその話を聞きながら、老人のいう彼女が松屋敷の絹子ではあるまいかと思い、話のどれだけが真実であるかを考える余地もないほど自分が感動させられているのに気付いた。 「それそれ、喰っていますぞ」 老人に注意されて斧田は急いで棹《さお》をあげたが、餌をとられた鈎《はり》が空《むな》しくあがって来たにすぎなかった。 「わしが一番心配したのは、あれがいつまでもわしのことを気懸りに思っていやせぬかということじゃった。だがそんな心配もなく、それからはあれも幸福にやっているということでさ、男の子供は揃《そろ》って出来者だしのう、娘が二人あったがそれも片付いただ、今じゃ暢気《のんき》に孫の子守りをしているそうで、――わしもこの頃ばすっかり気が落着いただよ」 「もう一生会わぬつもりかね」 「老人には柿の実は毒だでなあ」 そう云った老人は低く笑った。 斧田が東京へ帰ってまもなく、その海村の宿の主人から一通の手紙が届いた。 ――松屋敷の吾八の死去をお知らせ申上候。彼は海に落ちて溺死《できし》せしものにて、その左手にしかと彼の麦藁帽子を掴《つか》みおり候より察するに、風に吹払われて海へとびし帽子を拾わんとして、過ってこの結果をみたるやと、一同の意見一致し候。なんにしても村よりよき笑話の種ひとつ失せ候こそ残念と、皆々そのことのみ申合い候。ちなみに葬儀のおりは……。 底本:「山本周五郎全集第十八巻 須磨寺附近・城中の霜」新潮社 1983(昭和58)年6月25日 発行 底本の親本:「アサヒグラフ」 1934(昭和9)年11月14日号 初出:「アサヒグラフ」 1934(昭和9)年11月14日号 入力:特定非営利活動法人はるかぜ
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冠系 傀儡帽子 (クグツボウシ) 【冠】 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (傀儡帽子.JPG) 基本性能 価値 重量 防御力 耐久度 5 2.0 10 45 命中補正 回避補正 物理耐性 妖術耐性 − − -10 -10 装備可能 神、陰 装備区分 頭装備 必要Lv 10以上 付与効果 知力+3 備考 駿河の傀儡師のドロップ 情報募集中 名前 コメント
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防具 帽子(頭装備) 合成は不可? 頭装備は休憩所北側のガチャ(課金)でも入手できる。 画像 名前 防御力 特殊効果 入手方法 その他 金邊眼鏡 0 攻撃力+300 命中率+50 大?耳 0 攻撃力+300 回避+10% あごひげ(大?子) 100 なし ※ジジイさんのひげ 口ひげ(〓?子) 100 體力+50 耳機 100 知力+5% 男学生 習歩書(習?書) 100 知力+5% お婆さん 幽霊巾 100 知力+5 遮陽帽 100 機敏+5% 女学生 太陽眼鏡 100 機敏+5% サラリーマン レンチ(?手) 100 機敏+5% 女僕頭飾 100 体力+5% 男商人 紙箱 100 体力+5% 紙袋 100 体力+5% 假面 100 体力+5% 努力頭巾 100 体力+5% 熊耳 100 体力+5% 原宿ヤンキー 布丁桶 100 HP+5% 雨傘 100 HP+5% 塑膠草帽 100 HP+5% 中年女 眼帯 100 命中率+5% 閃電頭飾 100 命中率+5% 牛角 100 力+5% 警示燈 100 移動速度+50 黄色破坑帽 100 防御力+5% #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (紅色破坑帽.jpg) 紅色破坑帽 100 防御力+5% 虹色破坑帽 100 防御力+5% 墓碑頭冠 100 移動速度+50 小丑頭 100 対青ネ防御+5% 男商人 軍帽 100 クリティカル+5% 海盗頭巾 100 力+5% ハチマキ 金頭箍 100 攻撃速度+5% 防毒面具 100 抗毒耐性+5? 紅蝴蝶結 100 HP+5% 女警官 藍蝴蝶結 100 HP+5% 原宿女外国人 黄蝴蝶結 100 HP+5% 不良JK 緑蝴蝶結 100 HP+5% 紫蝴蝶結 100 HP+5% 眼鏡OL 三杯香(三?香) 150 知力+5% cofe杯(??杯) 150 知力+5% 工地帽 150 体力+5% 白色安全帽 150 防御力+5% 悪徳商人 藍色安全帽 150 防御力+5% 緑色安全帽 150 防御力+5% 紅色安全帽 150 防御力+5% 変態市民 黄金安全帽 150 防御力+5% 不良OL 中型安全帽 150 体力+5% 男警官 中型安全帽(赤) 150 活力+150 告示牌 150 体力+5% 賽貝熊 150 防御力+5% OL 發怒熊 150 攻撃力+5% 不良OL 中華麺椀 150 HP+5% 剣道頭兜 150 HP+10% 精鋭男学生 紅小雙結 150 攻撃力+150 中華赤 緑小雙結 150 攻撃力+150 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (米鼠耳.jpg) 米鼠耳 150 攻撃力+150 機敏+10 羽毛頭飾 150 移動速度+100 精鋭原宿ヤンキー 武将頭兜 150 攻撃力+10% 精鋭痴漢 炒鍋兜 200 なし UFO帽(飛?頭?) 200 なし 男外国人 藍色水桶兜 200 なし 黄色水桶兜 200 なし 紅色水桶兜 200 なし 小紅帽 200 知力+5% 小藍帽 200 知力+5% 魔術帽 200 知力+5% 高級官員OL 鐵護額 200 (??5%) 精鋭不良OL 狐狸面具 200 知力+5% 精鋭男ヤンキー 大師帽 200 知力+10% 猫耳 200 体力+5% 精鋭女学生 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (防風帽.jpg) 防風帽 200 体+5% 巨角獣帽 200 体+10% 精鋭中年女 女警帽 200 対赤ネ防御+10% 原宿精鋭女警官 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (神官帽.jpg) 神官帽 200 対犯罪者防御+5% 光束眼鏡 200 命中率+10% 精鋭女外人 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (剣客帽.jpg) 剣客帽 200 力+5% 精鋭中年男 恐竜頭 200 力+10% 精鋭ハチマキ 超人頭 200 機敏+10% 精鋭男商人 精霊后冠 200 防詠唱中断+20% 精鋭女老人 精霊王冠 200 防詠唱中断+20% 兎耳 200 クリティカル+4% 精鋭男外人・原宿警官 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (牛仔帽.jpg) 牛仔帽 200 クリティカル+4% 忍者面具 200 攻撃速度+100 精鋭不良OL 假面眼鏡 200 防詠唱中断+10% 精鋭女商人 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (婚紗.jpg) 婚紗 250 攻撃力+250 知力+10% 哥徳羅莉頭飾 300 知力+10% 原宿男 兎子頭飾 300 HP+10% 黄蝴蝶結(リボン) 300 HP+2000 紅蝴蝶結 300 抗毒耐性+5? #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (粉大蝴蝶結.jpg) 粉大蝴蝶結 300 命中+50 橘蝴蝶結 300 回避+50 巫女 緑蝴蝶結 300 活力+150 藍蝴蝶結 300 体力+300 天使頭飾 500 回避+10% 原宿女ボス 狐面具 500 防詠唱中断+50% 京華 猫面具 500 防詠唱中断+50% 京華 狐面具からアイテム名変更? 白蝴蝶結 500 攻撃力+500 ガチャ #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (黒蝴蝶結.jpg) 黒蝴蝶結 500 攻撃力+500 買取価格50000 パンダ頭 500 攻撃力+500 大雙結 500 攻撃力+500 命中+10% 中華ボス ジェイソンマスク(傑森頭飾) 500 攻撃力+500 クリティカル+5% 原宿男ボス 市長帽 500 攻撃力+500 スキル詠唱妨害100%無効。レベル70以下装備不可。黒ネでも落とさない 市長イベントの条件クリア(?) 精鋭女学生から猫耳ゲット -- mimami (2011-06-10 17 55 20) 白色安全帽 150 防御5% -- 名無しさん (2011-06-12 02 29 08) 画像違ってたらコメントしてー。わからなくなってきた。。。 -- いぬ (2011-09-11 12 02 27) 帽子はおおまかに防御力順にならべなおしました。 -- いぬ (2011-10-05 08 16 46) 精鋭女老人から精霊后冠ゲット -- だめぽ (2011-11-26 06 30 21) 大雙結は見せた時+1だったから550になってるけど+無かったら500ね -- oze (2011-12-19 23 00 06) 名前 コメント 情報もとむ!! 画像だけ持ってたりして分類できないアイテムの情報募集中。 情報を追加編集してくれるか コメント欄、スレなどに書き込んでくれるとうれしいです。 画像 名前 防御力 特殊効果 入手方法 その他 精霊王冠 防御200 防詠唱中断+20% -- みみず (2011-11-27 22 25 41) 防御200 知力+5% -- みみず (2011-11-28 10 54 59) ↑魔術帽 -- みみず (2011-11-28 11 08 58) 鐵護額 防御200 ??5% 入手ガチャ -- 名無しさん (2011-12-03 11 21 10) 名前 コメント